第4回囲碁電聖戦が開催されました!そして、会場に成見研究室のタイルドディスプレイを設置しました!今回はM1の難波が報告致し候う。
電聖戦とは、簡単に言うと囲碁で人間のプロ棋士とコンピュータの強いのを対戦させようという試みです。
電聖戦では、毎年日本棋院が推薦するプロ棋士とUEC杯コンピュータ囲碁大会で 優秀な成績を収めたプログラムが、日本棋院の協力のもと日本ルールに準ずるレギュレーションのもとで定期戦を行うことで、コンピュータ囲碁の棋力の進歩の 過程を可能な限り正確に測るとともに、伝統的な囲碁というゲームの魅力を高め、人間とコンピュータの織りなす新しいコミュニケーション技術の創出に繋がる ことを祈念しています。(参照:電聖戦公式ホームページ)
本戦は主催電気通信大学エンターテインメントと認知科学研究ステーション、協賛 株式会社 囲碁将棋チャンネルにて開かれました。人間側の棋士は小林光一名誉棋聖、コンピュータ側は第9回UEC杯コンピュータ囲碁大会にて優勝した“Zen”(チーム DeepZen)と準優勝の“darkforest”(Facebook AI Research)で、それぞれ一局ずつの計2局の対戦となりました。
対局場と一般会場は隔てられており、一般会場では解説 趙 治勲 九段(二十五世本因坊治勲)と聞き手 万波 奈穂 三段 による解説会が開かれました。この解説会の脇で対局の様子を中継して映すサブディスプレイとして、タイルドディスプレイが使用されました!
壇上はこんな感じ。中央の解説用囲碁盤には既に黒石が3子(盤上の石は”子”と数えるらしい!)置かれていますが、これはまだコンピュータが弱いの でハンデとして与えられた石です。3子という数がどれだけのハンデになるのか、全くの囲碁初心者の私にはわかりませんが、治勲氏によれば3子はまだお遊び レベルだそうです。
全体はこんな感じ。囲碁将棋チャンネルさんのカメラが見えますね。
気になる本戦の方ですが、囲碁将棋チャンネルさんの撮影の邪魔になったり、せっかく解説して下さっているのにカメラでパシャパシャ撮るのは解説者に失礼だと判断して撮影は自粛していました。なので、写真はないのですが、会場の様子など言葉だけで伝えていきます。
まず、会場の人の入りはそこそこでした。客席の3分の1以上は埋まっていたと思います。電聖戦は囲碁将棋チャンネルさんのウェブページでも放送されているようで、家で見ている人も多かったと思います。年齢層は高めで、若者は少なかったです。
対局の方は、小生は盤面の優劣など分からぬので、会場の雰囲気を感じ取ってたぶん人間優勢だな、などと判断しておりました。また、治勲氏の解説が非常に面白く、初心者でも楽しめました。
結果については、第一局の 小林光一名誉棋聖 VS darkforest の対局は、小林光一名誉棋聖の勝利となりました。序盤はdarkforestが強かったのですが、中盤から手が荒れ、最後はオペレーターによる投了となりました。小林氏強い。
第二局の 小林光一名誉棋聖 VS Zen の対局は、Zenの勝利となりました。Zenは目に見えて強いというよりは常に堅実に打っていく感じでした。序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよ。ただ、ハンデが無かったら小林氏の勝利だったと思います(初心者の感想)。
小林氏や治勲氏からは、コンピュータは以前よりもすごく強くなっているという言葉がありました。数年前まではまともに打つことさえできずボロボロだったのに、今ではプロ棋士と競えるレベルになっているのです。囲碁AIの進化すごい。
囲碁AIといえば、本戦の数日前に大きなニュースがありました。そう、
AlphaGo
の襲来です。AlphaGoはGoogle DeepMindによって開発された囲碁AIで、今流行りのDeep Learningのテクノロジーが利用されています。AlphaGoは世界最強のプロ棋士の一人である 李 世乭(イ・セドル) 九段とハンデ無しの5番勝負を行い、4対1で勝利しました。非常に強いです。治勲氏もAlphaGoは強いと言っています。ただ、今回はセドル君が弱かっ たとも言っています。
Zenや他の囲碁AI開発チームは、「プロ棋士からの勝利」から「AlphaGoからの勝利」へと目標をシフトしていくらしいです。今後の囲碁AIの進展が楽しみですね。
以上、電聖戦のレポートでした。最後までお読みいただき、ありがとうございました!